JFrogがJCenterのサンセットを発表、Maven Centralにリダイレクト

JFrogは、Mavenパッケージの配布を効率化しMaven Centralの使用を促進するために、Java OSSライブラリー、パッケージ、コンポーネントのリポジトリーであるJCenterのサンセットを発表した。この移行には、計画された複数のブラウンアウトと、2024年8月15日の最終的なシャットダウンが含まれる。同社は、読み取り専用リポジトリーとしてJCenterのサポートとメンテナンスを継続することを決定した。これらの変更は、効率性を向上させ、ユーザーがより最近更新およびメンテナンスされたパッケージにアクセスできるようにすることを目的としている。

JCenterは、過去3年間、Maven Centralの読み取り専用リポジトリーとリモートキャッシュの両方として機能してきた。Mavenパッケージの配布を効率化し、Javaライブラリーと依存関係の広く使用されサポートされているリポジトリーであるMaven Centralで、より最近更新およびメンテナンスされたパッケージの使用を促進するために、JFrogはJCenterのサンセットを決定。廃止プロセスには、JCenterへのリクエストがMaven Centralにリダイレクトされる複数のブラウンアウトが含まれる。これらのブラウンアウトは1時間の短い期間から始まり、8月15日の最終シャットダウンの前に24時間にまで延長される。終了時に、全てのJCenterリクエストは自動的にMaven Centralにリダイレクトされ、そこから処理される。

JFrogによるこの変更は、Mavenパッケージの配布を効率化し、Java、Maven互換のライブラリー、依存関係の最も一般的に使用され、サポートされている中央リポジトリーであるMaven Centralの使用を促進するために行われる。この変更の結果、JFrogはhttps://jcenter.bintray.com/からMavenパッケージを取得する全てのリクエストを自動的にリダイレクトし、代わりにMaven Central – https://repo1.maven.org/maven2/からこれらのパッケージをリクエストするようになる。この変更は、jcenter.bintray.comに依存する既存のプロジェクトに影響するため、ユーザーは新しいリポジトリー設定との互換性を確保するためにプロジェクト構成を更新する必要がある場合がある。これには、代わりにMaven Centralを使用するようにリポジトリーURLと依存関係を更新することが含まれる。

JCenterのパッケージの大部分は既にMaven Centralで利用可能だが、JCenterにしか存在しないパッケージに遭遇することもある。そのような場合、パッケージ所有者に連絡してMaven Centralで利用可能にするよう依頼する、Maven Centralでパッケージの最新バージョンを確認する、パッケージへの依存関係を削除する、パッケージを組織の内部リポジトリーにコピーするなど、いくつかのオプションがある。ユーザーはMaven Centralのリポジトリー検索ページでパッケージの最新バージョンを検索し、利用可能な最新バージョンを使用するようにプロジェクトの依存関係を更新できる。詳細情報と関連する更新については、JFrogおよびMaven Centralのドキュメントの更新を定期的に確認することが推奨される。

出典：JFrog